Google Workspace の導入と管理

Gmail で会社のドメインのアドレスから送れなくなる前にやること(2027年1月・「送信元」と POP の終了)

執筆:UTNOA | 情報確認日:2026-10-12

2027年1月から、Gmail で Google 以外が管理するアドレスを差出人にして送る「送信元」と、他のアカウントのメールを取り込む POP などが使えなくなります。レンタルサーバーの会社のメールを Gmail で送受信している会社が、いま設定を確かめる場所と、3つの対応の選び方を説明します。

Gmail で会社のドメインのアドレスから送れなくなる前にやること(2027年1月・「送信元」と POP の終了)

会社のドメインのメールをレンタルサーバーで契約し、届いたメールを個人の Gmail に転送して、返信は Gmail から会社のアドレスで送る。月数百円で会社のアドレスが使え、画面は使い慣れた Gmail のまま、という形で回している会社は少なくありません。

この形は、Gmail の「送信元」という機能の上に乗っています。Google は、2027年1月に Gmail からこの機能などを削除すると案内しています。何もしなければ、返信の差出人が個人の @gmail.com のアドレスになります。

2027年1月に Gmail から無くなる3つの機能

Google のヘルプ「Gmail でのサードパーティ メール アカウントのサポートの変更について」に書かれている、削除される機能です。

  • サードパーティのメールアドレスからのメール送信(「送信元」の機能)
  • ウェブ版の Gmailify
  • ウェブ版の POP(他のアカウントのメールを確認する機能)

「サードパーティのメールアドレス」は、Google が管理していないアドレスのことです。Yahoo や Outlook だけでなく、レンタルサーバーで運用している会社のドメインのアドレスも含まれます。会社で影響が大きいのは「送信元」と POP です。

日程

  1. 2026年の第3四半期: 「送信元」の変更のお知らせと通知が始まります。
  2. 2026年の第3〜第4四半期: 移行の期間です。既存の設定は引き続き動きます。
  3. 2027年1月: 完全に削除されます。

動いているうちに移す期間です。これから新しく「送信元」を設定して乗り切ろうとするのは避けます。

変わらないこと

  • スマホでサードパーティのアカウントを使うこと(スマホの Gmail アプリに、他社のメールのアカウントそのものを追加する使い方)
  • Outlook や Apple Mail などのメールソフトから、IMAP・POP・API で Gmail を読むこと
  • Gmail のアカウントや Google Workspace のアカウントのアドレスを「送信元」に使うこと

会社のドメインを Google Workspace で運用している会社は、この変更の対象外です。無くなるのは、Gmail の中で Google 以外のアドレスを差出人として名乗る機能で、メールそのものが届かなくなる話ではありません。他社のサーバー側から Gmail へ自動で転送している場合、受信はそのまま届きます。POP で取り込んでいる場合は、受信も止まります。

いま、自分の Gmail の設定を確かめる(3分)

  1. パソコンの Gmail で、右上の歯車 →「すべての設定を表示」→「アカウントとインポート」を開きます。
  2. 「名前:」の欄に @gmail.com 以外のアドレスが並んでいたら、「送信元」を使っています。
  3. 「他のアカウントのメールを確認:」の欄にアドレスがあれば、POP で取り込んでいます。

両方が空なら対応は要りません。会社で複数の人がこの形を使っている場合は、全員ぶんを確かめます。切り替えの作業そのものより、「誰が、どのアドレスを、どこから送っているか」の洗い出しのほうが重いので、早く始めます。

対応は3つ。「誰のアドレスか」で選ぶ

個人の Yahoo や Outlook を Gmail にまとめていた場合

スマホの Gmail アプリに、そのアカウントを追加すれば、送受信は続けられます。パソコンでは、Yahoo や Outlook のウェブの画面を使うのが、いちばん手数が少なくなります。

会社のドメインを、レンタルサーバーのまま使い続ける場合

Outlook・Thunderbird・Apple Mail などのメールソフトに、レンタルサーバーの IMAP と SMTP の設定を入れます。会社のアドレスで送受信でき、同じソフトに Gmail も並べられます。費用は増えませんが、Gmail の画面から離れ、迷惑メールの対策や検索はレンタルサーバーの機能に戻ります。

会社のドメインを、これを機に Google Workspace に移す場合

Google Workspace を契約して、ドメインのメールを Google 側で受けるようにします。会社のアドレスがそのまま Gmail のアドレスになるので、「送信元」の設定が要らなくなります。費用はレンタルサーバーのメールより上がりますが、退職のときにメールを会社の資産として引き継げること、共有ドライブ・カレンダー・Meet が同じアカウントでそろうことも含めて比べます。料金は公式の料金のページで確かめます。

Google Workspace に移すなら、契約の前に決める3つ

  • ドメインの管理画面に入れるか。ドメインの契約が誰の名義で、ログインの情報を誰が持っているか。メールの向き先(DNS)を変えるときに要るのに、「前の担当者しか知らない」で止まりがちです。
  • 過去のメールをどこまで持っていくか。「全部」と決めると作業が重くなるので、直近1〜2年などの線を先に引きます。
  • 切り替える日。DNS を変えると、届くメールは時間差で順に Google 側に入ります。数日は両方を見る期間を置きます。会社のウェブサイトが同じサーバーで動いている場合は、表示に影響しないかも先に確かめます。

会社のメールが個人の @gmail.com の中にある状態は、その人が辞めたときに会社のやり取りが一緒に出ていく状態でもあります。2027年1月は、会社の名義でメールを持つところまで見直すきっかけになります。

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