Google Workspace の導入と管理

Google Classroom で社内研修を回す方法(会社の Workspace で使える範囲・AI は外で作って並べる・任せない範囲)

執筆:UTNOA | 情報確認日:2026-10-12

社内研修のためにツールを新しく契約する前に、今の Google Workspace の中の Google Classroom を確かめます。会社のアカウントで使える範囲、Classroom の中の AI は学校向けであること、Gemini Notebook と Gem を外で作って並べる手順、Classroom に任せないほうがよい記録を説明します。

Google Classroom で社内研修を回す方法(会社の Workspace で使える範囲・AI は外で作って並べる・任せない範囲)

説明会をやること自体は簡単です。難しいのはそのあとです。説明会の録画はドライブのどこかに、手順書はスライドで別に、注意事項は Chat に流したきり。新しく入った人に「見ておいてください」とリンクを3つ4つ貼り、どこまで見たかは誰も分かりません。研修のためにツールを買い足したくなるのは、この「順番が伝わらない」「見たかが分からない」が重なったときです。

この記事では、その受け皿として、今の Google Workspace の中にある Google Classroom を使う方法を説明します。先に大事な点を書くと、会社のアカウントでは、Classroom の中の AI(クイズの自動生成など)は動きません。器は会社でも使え、AI は外で作って並べる、という分け方で進めます。

Classroom は会社の Workspace でも使える

Google Classroom は、Essentials を除く Google Workspace のエディションで使えます。Business Standard でも Plus でも Enterprise でも、追加の費用はかかりません。

あまり使われていないのは、会社向けのエディションでは Classroom がコアサービスではなく、管理コンソールの「アプリ」→「その他の Google サービス」の中にあるからです。管理者が上から設定していく流れに出てこないので、目立ちません。

Classroom が持っているのは「順番」と「提出」

  • コースの形なので、「この動画を見て、この手順書を読んで、最後にこの課題を出す」が1本の線になります。
  • 課題を出して、提出を受け取り、誰が出していないかを一覧で見られます。
  • トピックで章立てでき、「初日にやること」「1週目」「セキュリティ編」のように区切れます。
  • 資料はドライブとつながっているので、今あるスライドや PDF を作り直さずにそのまま添付できます。

Google Workspace のアカウントでは、1クラスのメンバーは1,000人まで、教師は1クラス50人までなど、社内研修には十分な規模です。

Classroom の中の AI は、学校向け

Classroom の中の Gemini(クイズの自動生成などのツール)や、Classroom から Gemini Notebook や Gem を作って課題にする機能は、Google Workspace for Education のアカウント向けです。会社の Business や Enterprise のアカウントでは、この枠に入りません。「Classroom に移せば AI が研修を作ってくれる」と期待すると、最初の画面で止まります。

会社では、AI を外で作って Classroom に並べる

Classroom の中で動かないだけで、Gemini Notebook や Gem は会社の Workspace で使えます。

  1. 管理コンソールの「アプリ」→「その他の Google サービス」→「Classroom」でサービスをオンにします。いきなり全社ではなく、研修を担当する部署の組織部門からにします。
  2. 研修1つにつき、クラスを1つ作ります。「入社1週目」「情報セキュリティ」「Workspace の使い方」のような単位で、中はトピックで章立てします。
  3. 資料は作り直しません。ドライブにある既存のスライドと録画を添付します。新しく作り始めると、たいてい途中で止まります。
  4. その研修の資料だけを入れた Gemini Notebook を作り、リンクを資料として貼ります。受講する人の「これはどういう意味ですか」はここで受け、研修の担当が同じ質問に何度も答えずに済みます。音声の概要も作れば、読む用と聞く用を並べられます。
  5. 社内のルールに沿って答える Gem を作って組織で共有し、そのリンクも貼ります。理解の確認は、Gemini で問題を作って Google フォームに入れれば足ります。

Classroom に任せないほうがよい範囲

会社向けのエディションでのコアサービスではない追加のサービスは、Google のサポートやサービスレベル契約(SLA)の対象外と案内されています。

  • 研修の進め方と提出の受け取りは Classroom に持たせます。止まっても、その日の研修が1日ずれるだけで収まります。
  • 受けた記録そのものが証拠になるもの(法定の研修や資格に関わるもの)は、記録の正本を Classroom に置かず、Google フォームとスプレッドシートで持ちます。

研修の専用の製品のほうがよい場合もあります。誰がいつ受けたかを長く保管して監査で出す必要があるもの、受講者が社外の人になるもの、動画の視聴の進み具合を細かく追いたいものです。それ以外の、新入社員の受け入れ・ツールの使い方・部署ごとの手順の共有などは、Classroom で足りることが多くなります。

今日できること

管理コンソールを開いて、その他の Google サービスの中に Classroom があるかを見ます。直近の説明会が1つあるなら、それをクラス1つにしてみるのがいちばん早く、新しい資料は作らずにリンクを並べ替えるだけで試せます。

研修の素材の作り方は、Gemini Notebook を仕事に活かす方法(社内の問い合わせ・調べる計画・比べる表・研修の素材・複数のノートブック・資料の更新)でも説明しています。

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