Google Workspace の導入と管理

レンタルサーバーのメールを Google Workspace の Gmail に移す手順(ユーザー作成・データ移行・MX レコードの切り替え・差分の取り込み)

執筆:UTNOA | 情報確認日:2026-10-12

会社のメールをレンタルサーバーから Google Workspace の Gmail へ移す手順を、ユーザーの作成、データ移行サービスでの古いメールの取り込み、MX レコードの切り替え、差分の取り込み、送信の設定の順に説明します。移す前に洗い出すアドレスや、切り替えの日の前後にやることもまとめます。

レンタルサーバーのメールを Google Workspace の Gmail に移す手順(ユーザー作成・データ移行・MX レコードの切り替え・差分の取り込み)

会社のドメインのメールをレンタルサーバーで運用している組織が、Google Workspace の Gmail へ移す手順を説明します。2027年1月に Gmail の「送信元」と POP などの機能が削除されるため、レンタルサーバーのメールを個人の Gmail に転送して使っている場合は、移す時期を早めに決める必要があります(詳しくは Gmail で会社のドメインのアドレスから送れなくなる前にやること)。

移す順番

メールの移行の順番
  1. ユーザーを作る管理コンソールで社員のユーザーを作る。共有のアドレスは Google グループにする
  2. 古いメールを移すデータ移行サービスで、レンタルサーバーの IMAP から取り込む期間を指定して移す
  3. MX レコードを切り替えるドメインの DNS で、MX レコードを Google の値に書き換える
  4. 差分を取り込む切り替えの反映を待つ間に古いサーバーへ届いたメールを、差分インポートで取り込む
  5. 送信の設定を整えるSPF・DKIM・DMARC を設定し、なりすましと迷惑メールの判定を防ぐ
注意

MX レコードを変更する前に、Google Workspace にユーザーを作成してください。先に MX を切り替えると、会社のアドレスでメールを送受信できなくなります。

移す前に洗い出すもの

移行の前に作る一覧
項目確かめること
社員のアドレス誰のアドレスか。メールの容量(大きいものは移すのに時間がかかる)
共有のアドレスinfo@ や support@ などを誰が受けているか。Google グループにするか
転送の設定個人の Gmail や別のアドレスへの転送が設定されていないか
メールを送る機械・システム複合機のスキャン送信、業務システムの通知が、レンタルサーバーの送信の設定を使っていないか

古いメールを移す

管理コンソールの「データ」→「データのインポートとエクスポート」→「データ移行(新規)」から、移行元に IMAP のサーバーを選びます。ユーザーの対応は CSV で指定し、列は「Source ImapUser」(移行元のアドレス)、「Source ImapPassword」(移行元のパスワード)、「TargetGUser」(Google Workspace のアドレス)の3つです(IMAP アカウントからメールを移行する)。開始日を指定すると、その日以降のメールが移行されます。

移行元のパスワードを扱うため、移行の期間だけ管理者がレンタルサーバー側でパスワードを再設定し、終了後に本人へ伝える、といった運用を決めておきます。CSV は移行が終わったら削除してください。

MX レコードの切り替えと差分の取り込み

ドメインを管理しているサービスの DNS で、MX レコードを Google Workspace の値に書き換えます。DNS の変更は通常48時間以内に反映され、最大72時間かかることがあります(Google サービスへの変更の反映)。切り替えの数日前に、現在の MX レコードの TTL を短くしておくと、反映を早められます。

反映を待つ間は、メールが古いサーバーに届くことがあります。すべてのメールが Google に届くことを確かめたら、データ移行の差分インポートで、その間に古いサーバーへ届いたメールを取り込みます。

切り替えの日の前後にやること

切り替えの日の前後
時期やること
数日前移行前の一覧を完成させる。MX レコードの TTL を短くする
切り替えの日MX レコードを書き換える。社員に、この日から Gmail を使うことと、メールソフトの古い設定を消すことを伝える
2〜3日後すべて Google に届くことを確かめ、差分インポートを行う。SPF・DKIM・DMARC を設定する
1〜2か月後取りこぼしがないことを確かめてから、レンタルサーバーのメールの契約を見直す

レンタルサーバーでホームページも運用している場合は、メールだけを止め、サイトは残す形になります。

費用

データ移行サービスは管理コンソールの機能なので、追加の費用はかかりません。費用は Google Workspace のライセンスです。Business Starter は1人あたり月800円(年間プラン)・950円(フレキシブル プラン)、税抜です(2026年10月12日、Google Workspace の料金で確認)。共有のアドレスを Google グループにすれば、そのアドレスのライセンスは要りません。

整えた設定を、
毎日の画面で使う。

社員は、いまの画面の横で予定・メモ・ToDo・共有の確認を。管理者は、5種類のログで「誰が、いつ、何をしたか」を確かめられます。Workspace Assist は30日間、無料で試せます。

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