来期の人事の話、取引先との価格の交渉、まだ社内でも決まっていない新しい企画。文章にするなら話したほうが早い。でも、その声を外部の音声入力サービスに送ってよいのかは、迷うところです。便利な道具ほど、どこで処理されているかが見えにくくなります。
この記事では、音声入力のサービスを選ぶときに確かめることと、音声も文字も外に出さない方法を説明します。
音声入力のサービスを選ぶときに確かめること
- 音声や文字が、どこで処理されるか(パソコンの中か、インターネットの向こうのサーバーか)。
- サーバーに送られる場合、保存されるか、どれくらいの期間か、学習に使われるか。
- 誰が運営しているか(会社名、所在地)。
- 会社の情報の取り扱いのルールで、外部に送ってよい情報か。
- 月額の料金や、使える文字数の上限。
Mac の標準の音声入力
Mac の標準の音声入力は、Mac の機種や言語によって、Mac の中で処理される場合と、Apple のサーバーで処理される場合があります。処理の場所や扱いは、Apple のプライバシーの説明と「システム設定」の音声入力の項目で確かめてください。標準の音声入力は、話した言葉をそのまま文字にするので、つなぎ言葉や言い直しは残ります。
LocalVoice なら、音声も文字も Mac の外に出さない
LocalVoice は、UTNOA が作って無料で公開している、Mac 用の音声入力アプリです。文字起こし(Whisper)も、文章の整形(小さな AI)も、Mac の中で動かします。
- 話した声は、Mac の中で文字になり、Mac の中で整えられて、入力欄に入ります。外部のサーバーには、音声も文字も届きません。UTNOA にも届きません。
- インターネットを使うのは、セットアップのときに部品とモデルを取得するときだけです。
- 記録に残すのは、時間・文字数・エラーだけで、話した内容は書きません。
- 文字起こしと整形は、処理のときだけ起動し、終わるとメモリを返します。使っていないときの常駐は数十MBです。
- 月額の料金も、文字数の上限もありません。
話した言葉からつなぎ言葉を消し、言い直しは後の言い方だけを残すので、整った文章で入ります(→Mac の音声入力で「えー」「あの」を消して、整った文章で入れる方法)。
会社の Mac に入れるとき
音声や文章を外部に送らない仕組みですが、会社の Mac にソフトを入れてよいかの判断は、会社ごとに異なります。ソフトの導入について社内の決まりがある場合は、それに沿って管理者の方に確かめてください。ソースコードは GitHub で公開しているので、何をしているかを確かめたうえで判断できます。
使える Mac
Apple Silicon(M1 以降)の Mac・macOS 14 以降で動きます。空き容量は約4GB(モデル 約1.7GB を含む)、メモリは16GB 以上を推奨します。Intel の Mac や Windows では動きません。MIT ライセンスで、現状のまま公開しています。サポートや継続的な保守はお約束できません。
